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ショーケース

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2019-04-03

備前肩衝茶入「さざれ石」

胴径6.5 高7.8 cm

備前焼は現在の岡山県備前市伊部(いんべ)を中心に平安時代末期より800年に渡り焼かれ、室町時代以降は茶の湯の名品を多く焼成したことで知られています。本品は釉薬を掛けずに約1300度の高火度により焼成した「焼締め」と呼ばれるものです。全体が赤みを帯びた中に窯変の胡麻釉が掛かり景色となっています。口は捻り返しのある玉縁状になり、肩の張った堂々とした姿をしています。板起しの底には「六」と「C」の彫りが入り、桃山~江戸時代初期に「新兵衛」に命じて作らせたというものと同様の形式をしています。別名「三日月六兵衛」とも称されるこの窯印は古くから珍重されてきました。遠州流12世小堀宗慶により「さざれ石」の銘が付けられ、『新千載和歌集』賀の部「葦鶴の群れいる澤のさざれ石 千世の数とも思ほゆるかな」の箱書があります。仕覆は「花丸紋古金襴」「太子間道」「国司間道類裂」が添っています。