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ショーケース

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2019-04-03

朝日茶碗「吉野山」

口径13.2 高8.2 cm

朝日焼は、江戸時代前期に京都府宇治市の朝日山付近にて鹿苑寺の鳳林承章(1593-1668)らの注文により茶碗や茶入が焼成されました。遠州七窯の一つとして数えられ、小堀遠州の好みを反映した作行きが特徴です。胴の全体には連続した彫文が横筋状に表され、青味を帯びた中に胡麻釉に加え白釉がムラムラと掛かり味わい深い景色をしています。内側には刷毛目が勢いよく引かれ、高台には切込みが3ヶ所入るなど作意に富んでいます。その迷いのない制作意欲には当時の造り手の意気込みが感じられるようです。薄茶碗としてこの上なく贅沢な古格のある朝日茶碗として大切にしていきたい名碗です。内箱蓋表には、「よしの山」の金字形と蓋裏には「吉野山絶えず霞のたなびくは 人に知られぬ花や咲くらむ」の貼紙があります。