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ショーケース

ショーケース

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2019-03-05

志野菖蒲図鉢

 

径19.0 高6.0 cm

志野は鉄絵を用いて絵付けをした上に長石釉をかけた焼物で、桃山時代に美濃で焼かれました。茶碗、水指、花入、香合などの茶道具から大皿、向付などの会席具の名品を多数焼成しました。本品は見込を轆轤成形してから口縁を幅広く作り、抑揚を持たせています。見込の白地の中に手を広げるように伸び伸びと菖蒲文が中央に描かれます。その雅味のある絵は花や葉の先には濃淡を用いて、葉は太細の線にて奥行きを感じさせます。長石釉が厚くかかりながらも文様がすっきりと表れ、所どころに赤味が見えるのも嬉しいですね。全体に動きのある姿が好ましく、手に取ることによって造形的な魅力がより一層感じられます。