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ショーケース

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2019-01-11

金海茶碗「若草」

長径12.6 高7.5 cm

金海茶碗は、高麗茶碗の一種に分類され、16~17世紀に渡り韓国慶尚南道にて焼成されました。「金海」とは地名の名前をとったもので、三島などの粉青沙器も同地にて作られています。やや堅く焼き締まった磁器質の肌に、同種の釉薬が掛け分けながら一部重なるように掛かかり、水の流れのような景色になっています。全体は薄手に楕円に作られ、口の一部を引っ張るようにあえて角を付けてアクセントにしています。外側の下方には黄色く変化した肌が優しい姿の中に温かみを与え、いよいよ春らしい気分にさせてくれます。箱書には松平不昧公により、箱表「金海 若草 茶埦」の文字と箱裏には和歌が書付られています。なるほど高台には釉薬を掛け外した土見があり、雪間から萌え出ずる「若草」に見立てた粋な銘が付けられています。