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ショーケース

ショーケース

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2018-11-07

伊部水指

 

径17.5 高14.8 cm

備前焼は現在の岡山県備前市伊部(いんべ)を中心に平安時代末期より800年に渡り焼かれてきました。中世六古窯の一つにも数えられ、室町~桃山時代以降は、茶陶の名品を焼成したことで知られています。本品は備前焼の中でも「伊部(手)」とよばれ、器体の上に塗土をして黄土色の施釉をしています。緩やかなゆがみが全体に付けられ、一重口の姿をしていながら抑揚のある形状をしています。繊細に幾条も付けられた縦筋は、所々に円を描くなど自由な姿で浮き上がって見えます。見込には備前焼特有の「牡丹餅」と呼ばれる焼成中の抜け跡が見られます。黄土色の柚子肌がちりちりと味わい深く変化し、素朴な姿の中にも見どころの多い一品です。