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ショーケース

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2018-10-06

釘彫伊羅保茶碗「苔衣」

口径16.5 高8.1 cm

釘彫伊羅保は、日本からの注文により朝鮮半島において焼成された高麗茶碗の一つで、独特のざらざらとした肌合いやおおらかで薄手の作行き、鉄分の多い土味などがあげられます。中でも名称の由来といえる高台内からの釘彫と呼ばれるヘラ跡が渦を巻くようにしっかりと付けられ、釉調の深い茶碗をなお力強いものに見せています。周囲には透明釉がかかり、渋いなかに艶やかさを加えています。高台際から腰に掛けてのヘラ取りの幅が広く、椀形の中にもすっきりとした印象をあたえます。落ち着いた中にも緑釉の景色が深く、「苔衣」の銘が付けられているのも納得できます。このようなたっぷりとした御茶碗に練られた濃茶を連客と手に取る楽しみは格別のものと言えますね。