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ショーケース

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2018-09-05

松蒔絵錫縁香合

 

径6.3×8.2 高3.4 cm

錫縁香合はもともと貴族が日用品など納めて置く手箱の中に組み込まれていた白粉箱やお歯黒箱、薫物入れや鏡巣(きょうす)などを茶の湯の香合に見立てて取り入れられました。錫縁とは名前の通り、身と蓋の合口に錫の置口が付けらた蓋ものの総称で、経箱、手箱など古くから見られます。海面に浮かぶ島とその上に立つ松の姿は、古代中国における神山である蓬莱山を描いたものと思われます。描割により描かれた岩肌や松葉、波文様は繊細でいて、余白を活かした中に蓬莱山のみを描く…。貴族社会に受け入れられてきた洗練された美意識を感じさせますね。甲の盛り上がった器形は美しく、いまにも名香の良い香りが聞こえてきそうです。