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ショーケース

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2018-08-03

青磁香炉

 

胴径9.0 総高11.2 cm

青磁は鉄を呈色剤に用いた還元焼成により、「青磁釉」と呼ばれる淡青や淡緑の発色をした焼物で、中国を主とした東アジアで焼造されました。また日本へも平安時代より渡来し、品格のある姿や釉薬から茶の湯の世界でも格の高い焼物として重宝されてきました。本品は七官青磁に分類され、明時代後期に浙江省の龍泉窯で焼成されたものです。香炉をはじめ花入や香合、文房具などの文人趣味の器皿が多くみられ、青磁の中では粗製と呼ばれますが、その素朴で雅味のある味わいは品格の高い青磁というよりは庶民に馴染みやすい高貴さともいえます。本品は青銅器の鼎の形をしており、共蓋の摘みには大きく口を開いた獅子が乗っています。笹の葉を掴んだその姿は、竹に虎を思わせますが、その表情には親しみを感じますね。なお七官とはこの種の青磁を日本へ請来した中国人の名前といわれています。