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ショーケース

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2018-08-03

御本半使茶碗「白露」

口径13.7 高8.4 cm

半使茶碗は「判使」とも表され、江戸時代初期の朝鮮王朝側の通訳官のことを指しますが、いつ頃からか高麗茶碗の種類名称のひとつとして呼ばれました。御本茶碗に比べて作為があり、同じ窯で焼かれたとされていながら、注文の多様性や流行の中から生まれたもののようです。鹿の子模様と呼ばれる斑紋が贅沢に表れ、胴の上下には筋状の帯が付けられ、暦手の文様が付けられています。茶碗の前後では景色が異なっており、御本茶碗のようでいてどこかたおやかさやアンバランスさを持つ半使は穏やかでいて上品な姿が何ともいえません。外面に表れた透明釉が白い雫となり、その溜まりがいかにも「白露」を連想させたのでしょう。内箱蓋裏には小堀篷露(1816-1876)により中務の「我宿の菊の白露けふことに いく世積りて渕となるらむ」の和歌が書かれた色紙が添っています。