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ショーケース

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2018-07-05

仁清 梅文茶碗

 

口径12.5 高4.5 cm

抑揚の付けられた口づくりの茶碗の正面には、赤、緑色を用いて梅文が描かれています。その両端には唐草文が染付で描かれ奥行きを感じさせます。見込にも同様の文様が大きく色違いで見られ、金彩により縁取りがされています。卯の斑釉と呼ばれる仁清独特の白釉が全体に掛けられ、柔らかさと華やかさが雅やかな印象を与えます。野々村仁清(?-?)は江戸時代初期に活躍した焼物の名手で、宗和の好みの茶器を制作したことで知られていると同時に京焼の祖としても仰がれています。二種の梅文が側面三ヶ所と見込に描かれ、どこかの注文に応じて焼かれたものでしょうか。平茶碗でありますが、動きのあるおおらかな造形は仁清ならではの貫録を感じさせます。また高台付近は釉薬を掛けずに土見となり、小判形の「仁清」の印が押されています。