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ショーケース

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2018-06-06

祥瑞本捻鉢

 

口径19.5 高10.0 cm

「祥瑞」の中でも本捻と呼ばれるタイプのものは古来より声価が高く、希少なことで知られています。内側はいくつかの面に仕切るようにした祥瑞らしい文様なのに対して、外側は花唐草の図になっている珍しいものです。内側は花文に加え、幾何学文などの連続模様が描かれ、白地の絵付けと埋め尽くしによる文様の対比が上手く描かれています。見込には白抜きの牡丹文様が描かれ、底には明時代の年号である「大明嘉靖年製」の文字が書かれ、優品を焼成した明時代嘉靖年間の年号をあやかって焼造されたことが分かります。口の輪花の動きが抑揚に富み全体を動きのある姿に、また縁に表された鉄釉が鉢の姿を引き締めています。発色の良い染付を用いたブルーと、白磁の部分の対比が美しい佳品です。神戸の川崎造船所(現川崎重工)を創立した川崎男爵家(号:長春閣)の入札目録に掲載されている一品です。