toggle

ショーケース

ショーケース

#
2018-05-11

蕎麦茶碗「そめ色」

 

口径15.8 高5.4 cm

口の大きく開いた高麗茶碗で、灰釉が薄くかかり窯の中の変化により、青、赤(枇杷)色に呈し、正面には透明釉が厚く青白い景色となっています。井戸茶碗に似た雰囲気ということから井戸の「側」ということから「ソバ」と呼ばれる様になったとも、釉薬の中に黒い粒状のものが多く見られることからその粒を蕎麦の実(殻)に似てることからの名称とも云われています。高台は竹節状に削り出された端正なもので、畳付きに目跡が6つ付けられています。見込には「鏡(かがみ)」と呼ばれる茶溜りが広く取られおおらかな印象を与えます。腰がやや膨らみながら丸味を帯びており、手に収まるサイズの茶碗の造形というのも嬉しいところです。薄く挽かれた器体はほどよく軽く、爽やかでいて景色のある茶碗として重宝したいものです。内箱蓋表には、「そめ色」の銘と、蓋裏には大徳寺190世天室和尚による「風吹柳絮毛毬走 雨打梨花蛺蝶飛」の色紙が貼られています。