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ショーケース

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2018-02-09

御本三島茶碗

口径13.5 高8.3 cm

御本とは日本から紙形や下絵の注文を受けて、釜山の倭館内の窯で焼造されたことから、「お手本を持って作られた」という意味を持っています。また御本三島は、御本の窯にて高麗茶碗の三島の技法を用いて茶碗や鉢を制作したところから称されます。本品は何といってもその豊かな景色と呼べる装飾にあり、胴の上部に帯状に仕切られた中に、波文、花文様が表され、引っ掻きの技法により幾重の繊細な線が付けられています。所どころには刷毛目と呼ばれる、白釉が掛けられ、窯変の温かみのある赤やさわやかなグレー色、花文や波文と一足早く春を満喫できます。見込の白釉は流水を感じさせ、雪解けのあとの水の流れといったところでしょうか。見込や高台には重ねて焼造された目跡が付けられ、見どころになっています。仙台の伊達家の茶堂として活躍した清水家三代目道竿(どうかん)の箱書が添っています。