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今月の茶花

今月の茶花

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2018-12-01

12月の茶花

▼花
太郎庵(たろうあん)
木豇豆(きささげ)

▼花入
小堀宗中作 竹二重切

師走に入り本年も残すところあとひと月となりました。この一年を振り返りつつ、来たる年への準備に気忙しい中にもこの時期ならではの茶の湯を楽しみます。二重切は縦に長く、向掛けとして用いると間延びをする気がしますが、ここでは高さのある「木豇豆」を用いてボリューム感を出しつつ、上から垂らす様にして懸崖の気持ちで椿との一体感を表しました。「太郎庵」は淡桃色の一重の中輪で、抱え~筒咲きに花を咲かせる昔から人気のある品種です。やや枝を垂れ下がり気味に付けるところから掛花入との相性が良く重宝されます。「木豇豆」は落葉低木で「大角豆」に似た細長い実を付け、桐に似た葉を付けるところから「河原桐」とも呼ばれます。「太郎庵」の赤味が心にゆとりを持たせ、師走にほっと一息御茶に呼ばれたくなる、そのような時間を大切にしたいものですね。