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今月の茶花

今月の茶花

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2018-12-01

12月の茶花2

▼花
水仙(すいせん)

▼花入
毛織 鮟鱇形

「水仙」は日本の各地の海岸線に群生していますが、もともとは地中海原産の植物でシルクロードを通り中国へ渡ったのち日本にやってきました。「ニホンズイセン」と呼ばれるものは、その渡来した「水仙」が日本の地に於いて野生化したものを表します。室町時代の漢和辞典『下学集(かがくしゅう)』に「雪の中から咲くので俗名を「雪中花」という」と記載されています。口の広い水面の表れる花入を用いて、ここでは「水仙」のみを入れました。葉は四枚ですが茶の湯では「4」という数を嫌い、自然な姿を残しつつなるべく三枚に見せる工夫をします。侘びた金属製の花入に入れることで、「水仙」の清々しさが一層引き立ちます。蕾の固いものを根元に添え、来たる初春への期待が高まります。