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過去の茶花

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2021-04-01

4月の茶花2

▼花
猩々袴(しょうじょうばかま)
都忘れ(みやこわすれ)
連翹(れんぎょう)

▼花入
井戸

「猩々袴」は簪を飾ったような半球状の花を咲かせるユリ科の多年草で春の到来を告げる花として知られており、真っ直ぐな花茎と根出葉が地面を這うように放射状に伸びる独特の姿をしています。猩々は「能」の演目として良く知られている想像上の動物で、汲めども尽きない酒壺を前に舞い戯れ尽きせぬ世を祝福するということから、お酒を連想し、また赤いものを例えることからも使われます。ここでは名称の由来となった赤ではなく白花のものを用いています。「連翹」も庭木としてよく知られていますが、江戸時代初期に中国より渡来したモクセイ科の落葉低木で葉に先立って黄色い花を咲かせ漢名を「黄寿丹(おうじゅたん)」と称します。「連翹空木(うつぎ)」とも呼ばれどこか「卯の花」を思わせる軽やかな形姿に4月の異名を思わせます。根締めには「都忘れ」を添え、追善の茶席の花らしく黄白の取合せにしています。