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過去の茶花

過去の茶花

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2020-10-01

10月の茶花

▼花
秋明菊(しゅうめいぎく)
夏櫨(なつはぜ)

▼花入
伊賀耳付

10月に入ると清みきった空気が心地よく、朝晩には肌寒さを覚えつつも茶席には風炉の名残の釜が掛かり、深まりゆく秋の風情や開炉に向けての少し侘びた趣向を楽しみます。手前は中置に代表されるように、少しづつ客に向けて暖かみのある火を近づけ、水指は細く口の狭いものを勝手側に飾り付けます。「秋明菊」はキンポウゲ科の多年種で、上部には可愛らしい清楚な花を咲かせすらりと伸びた優雅な姿をしています。また緑の濃く深まった野趣のある葉を付けます。「夏櫨」はツツジ科の落葉低木で、初夏には爽やかな青葉を愛で、秋には黒付いた実と照葉をよろこびます。名残の茶席の中でも茶花は鮮やかさを持ち、茶席の主ともなるよう品良く入れたいものです。