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過去の茶花

過去の茶花

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2018-10-01

10月の茶花

▼花
白菊(しらぎく)
菊渓菊(きくたにぎく)
莢蒾(がまずみ)

▼花入
魚住為楽作 砂張瓢形

「菊渓菊」はキク科の多年草で、細い枝に黄色の小振りな花を沢山つけます。名称は京都の菊渓(川)に自生することからで、別名を「アワコガネギク」と言い、泡のように小さい花を呼びました。「莢蒾」はスイカズラ科の落葉低木で初夏には白い花をチラチラと咲かせますが、ここでは赤く紅葉した照葉と熟した実を入れ一年の内に二度の楽しみがあります。「白菊」の花は楚々としており、「菊渓菊」と合わせて全体を引き締めるようにしました。「莢蒾」の野趣のある照葉と二種の対照が鮮やかで、上品さを出すため余白を活かす様に心がけました。茶席の中に赤い実が入ることで、秋が一度に深まりを見せたことに気付かせてくれますね。